Chromecastは通常は家庭で利用するものですが、今回はこのChromecastを車載する、要するに車のモニターに映し出す方法を紹介します。
GoogleのChromecastとは
ChromecastとはGoogleから発売されている小型パソコン機器で、テレビに接続すると、いろいろな動画が見れたり、ゲームができたりする機器で、家電量販店やGoogleのサイトにて5000円ほどで購入できます。
Chromecastを使うことにより視聴できるサービスは多岐にわたりますが、そのほとんどは動画ストリーミングサービスで、代表的なものは以下のとおりです。
- Hulu フールー (映画、TV番組)
- Netflix ネットフリックス (映画、TV番組)
- dTV ディーティービー (映画、TV番組)
- U-Next ユーネクスト (映画、TV番組)
- YouTube ユーチューブ (動画全般)
- DAZN ダゾーン (スポーツ中継)
- AbemaTV アベマティーヴィー (インターネットテレビ)
Hulu、Netflixなどは有料サービスなので月1000円前後の有料会員になっている必要があります。
また、ご存知かと思いますがYouTubeは無料サービスなので誰でも楽しむことができます。
最近、Amazon FireTVからのYouTube視聴ができなくなりましたが、Chromecastからでしたら視聴可能です。
車のモニターやカーナビで見るメリット
今回はこのChromecastを車載する、要するに車のモニターに映し出す方法を紹介します。
車でChromecastが使えるようになると「いつでも好きな動画がみられる」という環境を車内に作ることができます。
今までの車内のエンターテイメントといえば「CD」「ラジオ」などの音楽、もしくは「地デジ(テレビ番組)」か「DVD」といったところでしょうか。
テレビは常時見たい番組がやっているわけでもないので、不満な人も多いのではと思います。
HuluやNetFlixですと、映画、ドラマ、アニメ、お笑い・バラエティ番組などのコンテンツから好きなものがいつでも見れます。また、それらのサービスは視聴記録がアカウントに紐付いているため、自宅で途中まで見た映画の続きを車内で見る場合、自動的に途中から再生できます。
ChromecastはGoogleの機器だけあって、YouTubeとの相性がいいですね。スマートフォンのYouTubeアプリから動画を選んで、それを簡単にカーナビに映せます。
という具合に、従来の車内のエンターテイメントに比べChromecastで利用できるサービスは量はもちろんのこと、質(使いやすさ)も圧倒的に上だと思いますので、興味のある人には是非ともチャレンジしてもらいたいです。
準備1:インターネットに接続できるWiFi環境を用意する
Chromecastはそもそも家庭用の液晶テレビ用に開発されたものなので、車のモニターやカーナビで使うにはいくつかの環境を整える必要があります。
Chromecastはインターネット経由でいろいろなコンテンツを楽しむためのものなので、インターネットに接続できるWiFi環境が無いと何もできません。
インターネットに接続できるWiFi環境を用意するには大きく2つの方法があります。
1つ目の方法:お手持ちのスマートフォンのテザリング機能を使う
テザリングとは「スマートフォンをモバイルルーターとして利用できる機能」と考えていただければいいです。殆どのスマートフォンにはこのテザリング機能が付いていますが、一部通信キャリアではこの機能を使うのが有料オプションになっている場合があります。
2つ目の方法:モバイルWiFiルーターを使う
モバイルルーターと格安SIMを利用すれば比較的安く車内に専用のWiFi環境を作ることができます。ただし、動画を見るためにはある程度の通信速度が必要なので、必ず4G(LTE)対応の機種を使ってください。
準備2:必要な機器を用意する
車内にインターネットに接続できるWiFi環境が用意できても、Chromecastの映像を車のモニターやカーナビに映すことができなければ楽しむことはできません。
結論から書くと、そのモニターにHDMIもしくはRCAと呼ばれる端子での映像入力機能があれば視聴することができます。
ちなみにRCAとは以下のような赤白黄の3色セットの端子のことです。(画像はオス端子)
HDMIの入力のある車の場合
ChromecastはHDMIという端子で使えるようになっていますので、HDMIの入力のあるナビやモニターでしたらそこにつなげるだけでOKです。
HDMIの入力の無い車の場合
問題は現在流通している車の大多数である「RCA入力の車」と「アダプターを使うことでRCA入力ができる車」です。
それらの車でChromecastを映そうと思うと、変換用の機器を揃える必要があります。
RCA入力がある車の場合
一般的な市販ナビや一部の純正ナビはRCAでの映像入力機能があります。
その場合はビートソニック社が出している変換アダプター「IF16STA」とRCAケーブルをご用意ください。
アダプターを使うことでRCA入力ができる車の場合
各メーカーの純正ナビやディーラーオプションナビなどは専用のカプラー(コネクター)を採用している場合が多いので、専用カプラーをRCAの形状に変換する「映像入力アダプター」も用意する必要があります。
それを用意することでRCA入力の車と同じ扱いになりますので、その上でビートソニック社が出している変換アダプター「IF16STA」も用意する必要があります。
変換アダプター「IF16STA」のメーカーであるビートソニックでは各車種向けの「映像入力アダプター」もラインナップしています。
例外も
ただし、車種によっては映像入力機能がない車もありますので、その場合はChromecastを映すことはできません。
取付方法
映像入力端子の場所は車種によって違うので、ネットで調べるなり、どこかに問い合わせるなりして調べる必要がありますは、ほとんどの場合デッキ裏にあります。
その場合、車内のインテリアパネルを一部外す必要がありますので、自身のない場合は業者に頼みましょう。
映像はこんな感じになります。
まとめ
メリット
車内のエンターテイメントを圧倒的に充実させてくれる
必要なもの
・Chromecast
・インターネットに接続できるWiFi環境
・映像変換アダプター「IF16STA」(すでにHDMI入力がある場合は必要なし)
・映像入力アダプター(すでにRCA入力がある場合は必要なし)